パックの効果を最大限に発揮する方法
洗顔後、何もつけずにパックを使った方が美容成分もダイレクトに浸透していくと思われがちです。実はパックを使う際も普通のスキンケアと同じステップで化粧品が必要です。化粧水は美容液より高濃度な機能成分を配合しているから美容成分の道筋を作ってくれるのでかかせません。パック前に化粧水で肌を湿らせておけば脂分は働きやすくなり、トロトロと広がって毛穴も詰まりにくくなります。これはパックに限らず普通のスキンケア―クリームでも同じ効果です。パックの塗布時間は5~15分がほとんどです。「もっと長くつけたほうが成分もたくさん浸透するんでは?」と思いがちですが、パックは決められた時間内に必要な成分が浸透するように設計されているので長く肌につけているからといってより浸透するというわけではありません。逆に長くやるとシートが肌の潤いを奪う作用をするので要注意です
よ!
乳液と美容液どちらを前につける?
美容液といえば水溶性のジェル系がメイン。これを乳製品やクリームの後につけてしまうと油分に弾かれて浸透していかないので注意です。ですが乳液状やクリーム状の油溶性美容液もあります。油分に溶ける性質の美容液の場合は乳液やクリームのあとでも大丈夫です。乳液は角質細胞の周りをコーティングしセラミドの働きを助ける存在です。化粧水や美容液だけでスキンケアを済ませてしまいがちですが、油分がほとんど入っていない化粧水や美容液だけでは潤い成分が時間と共に蒸発してしまって効果も半減になってしまいます。乳液の油分は角質細胞の細胞間脂質のセラミドなどを助ける働きをするため、角質細胞のすき間がなくなり、肌バリアは強化され化粧水や美容液の成分も保護されます。乳液は細胞を一つ一つコーティングしてくれます。
目元をゴシゴシ洗うと皮脂は・・・
一般的に顔の皮膚の角質層は0.02mmと言われているが目元の角質層はさらに薄くゆで卵の薄皮程度で皮脂腺や汗腺が他の部位にくらべてデリケートだと言われております。目元を洗顔料でゴシゴシあらってしまうと皮脂が戻るのに48時間かかります。洗顔はTゾーンを中心に洗って目元はサッと軽く洗うだけでOKです。毛穴の汚れを落とすにはしっかりと泡立てた固めの泡を皮膚と手の間にクッションのように置きプルプルと振動させるのがいいでしょう。一番汚れの気になる小鼻のまわりは30秒くらい振動させると黒ずみもとれます。
顔は水で洗うのがいい
ぬるま湯で顔を洗うのが常識とされていますが実は肌を乾燥させているという事をご存じでしょうか。お湯は洗顔料を使わなくても皮脂を落しますが皮脂がなくなると皮膚のバリア機能である細胞間脂質が流出しやすくなってしまいます。そのためクレンジングでも洗顔で水を使う事がおすすめです。
1回分を3回に分けて塗る方がベタつかずに浸透する
美容成分を肌の奥までたくさん浸透させるには角質を満タンにすることです。角質層に美容成分がみてこそ、その下まで拡散しつつ浸透していく。一度に大量のに化粧品を塗るという事はヌルヌルとベタつくばりです。角質層には1回で化粧品を受け止める限度量があります。それより1回で塗る分を3回に分けて塗るとしやすくなります。
集中コスメは生理前?生理後?
女性ホルモンと呼ばれるのは卵胞ホルモンと黄体ホルモンです。卵胞ホルモンの主な働きは子宮・卵巣・乳房などの発育促進で排卵直前に大量に分泌され排卵の引き金になる作用もあります。黄体ホルモンの主な働きは受精卵を着床させる準備や妊娠を継続させることです。この2種類のホルモンの作用で肌は一カ月に一度劇的な変化と遂げます。もっとも肌の調子がいいのは、排卵を挟んだ前後5日間です。だから生理が明けてから10日位の間に集中トリートメントなどのコスメを使うと最高に効きがよくなります。
ピーリングやスクラブを使ってはいけない時期
女性の肌周期でトラブルを起こしやすいのが生理前の黄体期です。黄体ホルモンは男性ホルモンと同じような働きをしてしまうので皮脂分泌が増えてニキビになったり毛穴が開いたりします。角質も厚くなるのでゴワついた質感になります。黄体期は皮膚だけでなく風邪をひきやすくなったり膀胱炎になりがちだったり全体的に抵抗力が落ちる時期なので刺激の強い角質ケアコスメなどつかってしまうと抵抗力のない肌は無防備になりばい菌にさらされてしまう事になります。またその時期は新しい化粧品を使うのも避けた方がいいでしょう。